初めて外国人男性と知り合ったのは、当時私が派遣社員としてエネルギー系外資系企業で働いていた時です。
彼はイタリアのローマ出身で、英語圏の大学に留学してから2年間出張で日本に来ている29歳。私のオフィスはビルの三階。彼は同じビルの四階で仕事をしていました。
時々すれ違う彼を横目で見ながら「やっぱりイタリア人ってかっこいいな。友達になりたいな」なんて思っていました。
イタリア人彼氏との出会いのきっかけ
そもそも短大で英語英文学科を先攻していたので英語には抵抗が無かったものの、怠け者の私は勉強せずにアルバイトに励んでしまった為、全く英語力が上がらないまま卒業してしまいました。
なので、外国人の友達を作って英語力アップができたらな、とはずっと思っていたんです。
すると、ラッキーな出来事が起きたんです!彼と同じ部署で働いている日本人の女性が、週末に行なわれるというパーティに誘ってくれて、しかも例の彼や彼の外国人の友達まで来るというのです。
もちろん私は即オッケーの返事をしました。それからパーティまでの一週間、ウキウキしてしまって仕事が手につかなかったのを覚えています。
イタリア人の女性への気遣いに酔いしれたものの
さて、とうとうパーティ当日。場所は六本木のバー。ザ・インターナショナルという感じですよね。
ご存知の通り六本木は外国人の方がたくさん集まる街として知られていますが、どうも昔から良いイメージがなく、むしろなんだか怖い、危ない街という印象を持っていたのでほとんどと言っていいほど六本木には遊びに行ったことがありませんでした。
でも今回は英語がペラペラ話せる職場の女性がいるし、なんといっても例の彼がいるので安心して待ち合せ場所に向かっていきました。
ドキドキしながらバーに入ると彼は友達たちと既にコロナを飲んでいました。
緊張を隠しながら挨拶すると、ニコっと笑って挨拶し返してくれました。
少し職場の話をしてから空になった彼のボトルに気づいたので「一緒にドリンク買いにいこ」と誘ってカウンターまで行きました。
終始、私のつたない英語力に嫌な顔ひとつせずに、ゆっくりと簡単な単語を使って話を続けてくれました。
既に私の心は彼に向かって一直線!そのパーティには他にも日本人、外国人たくさんの方が参加されてたのでいろんな方とお話をしましたがやはり私は彼が気になって気になって仕方ありませんでした。
チラっと彼の方を見ると、周りには日本人女性が数人いて楽しそうに会話していました。
そうだよね〜背が高くてハンサムで筋肉モリモリ…そりゃモテるよね…私なんか相手にするはずがないわね、と心の中でつぶやきながら残りのコロナを流し込みました。
パーティはあっという間にお開きになり、終電も近づいていたので私は彼に挨拶もせずにその場を去りました。
週明けの月曜日。ランチからオフィスに戻る途中、偶然彼とバッタリ会ったのです!私は緊張しながらも笑顔で挨拶をしました。
「この間は楽しかったね」と。すると彼が「もし良かったら今度ご飯食べに行かないか」と誘ってきたんです!天にも昇るような気分でした。
ご飯に誘ってくれるってことは私に少しでも興味があるって事だよね?ん?でもイタリア人って気軽に友達感覚で誘ってくるのかな?などと頭の中でいろいろ考えましたが、まずは彼との時間を楽しもうと思い、日時をその場で決めました。
当日、食事はイタリア発祥のチェーン店で軽く食べ、その後にバーに行きました。
都合の良い女にならないために実践すべきこと
お酒のせいもあり、私と彼の距離は急に縮まり、気がづくとなんと手を繋いで街を歩いていました。
何がなんだか良く分からないけどとにかく嬉しい私はそのまま彼のリードについて行きました。向かった先は彼のマンション。そこで私は彼と一夜を共にしたのでした。
それ以来、私たちは温泉旅行に行ったり、スノーボードに行ったりしたのですが、彼氏彼女の関係なのかそれとも気軽なデート相手なのか怖くて聞けず、曖昧な関係がしばらく続きました。
あやふやなこの関係にしがみついていたくなかった私は勇気を振り絞って彼に聞いてみました。
そうすると彼は「君の事が大好きだ」と言ってくれたのです。でも「彼女になってくれ」とは言ってくれませんでした。
つまり私は、彼が日本にいる間だけのいわゆる「都合の良い女」だったのです。
それから一年後に彼はイタリアに帰って行きましたが、後で発覚したのは他の日本人女性にも手を出していたという事です。
しかも複数人。彼の想い出は素敵な想い出として心にしまっておこうと思っていたのに、最後の最後で台無しにされてしまいました。
恋愛って難しいものですね…特に国際恋愛って。彼が帰国してから数人の外国人男性に出会いましたが、この一件がトラウマになり彼氏ができません。しばらくは自分磨きに時間を費やすことにします。
イタリア人との結婚で必要な手続きと移住について
日本人と結婚してくれるイタリア人の場合、日本が気に入ってしまって日本に永住したいと考えているイタリア人も多いと思います。
結論からいうと、手続きは夫のための永住ビザ取得も、イタリア永住のための配偶者ビザ発行において、労力は変わりません。
ですが、女性側としてイタリア移住は、現地での知り合いが夫以外いない、夫の両親との関係性(同居するケースは多い)など、トラブルになる可能性は高いです。
私は一度イタリア移住を検討して、実際に1年ほど、夫の仕事の関係でイタリア移住したのですが、向こうの両親の過度な干渉など、もめてしまったこともあり、途中からは日本帰国を希望するようになりました。
幸い夫の仕事は、日本にも支社があって希望すれば、ある程度融通が利く会社だったので、1年ほどでイタリア生活は切り上げて、現在は日本で生活しています。
ただ、もしもイタリア旦那の仕事が日本では継続できないタイプのものだったら、もしかすると単独帰国して、離婚していたかもしれません。実際にお子さんがいる知人のイタリア夫日本妻カップルも、数年イタリア在住を通じて埋められない溝が生まれてしまい離婚して群馬にイタリアハーフの息子と同居しています。
彼女の場合は、幸い子供親権を相手方が譲ってくれて揉めなかったようですが、カップルによってはイタリア在住というメリットを活かして、親権を日本人妻に与えないイタリア夫もいるようなので注意が必要です。
いずれにしても、イタリアのローマ、フィレンツェ、ミラノなど憧れる土地であり、移住したいという目的のために、イタリア男性と結婚する女性は日本人だけでなく、国際的にも多いです。
ですが、実際に結婚生活を維持しながら、幸せな結婚生活を送れる人は、離婚率などのデータを見ても珍しく、上手く行かない可能性も考えて、老婆心ながらイタリア人男性との結婚は考えたほうがいいと思います。
ちなみに、日本人女性の場合は、30代~40代でも初婚でイタリア人夫と結婚している人は多く、子供を希望しないカップルもなとなく多いので、日本人男に絶望した人であれば、積極的にアプローチしたほうがいいです。